散歩をしていたらとある家の中から女性が出てきて生垣に何やら押し込んでいた。
私は道の反対側からそれをじとーと見ていたのだが、その女性、私に見られていることに気がつくと、「これ、捨てるに忍びなくて」と言い訳のように言って中に入っていった。
生垣に押し込まれていたのはクマのぬいぐるみ。

なるほど、まだタグもついていて未使用なのがわかる。
こちらイギリス、不要なものを家の前に出しておくといつの間にか誰かが持っていってくれる。「こんなもの誰も持っていかないかも」と思った物も意外と無くなっているのだ。
額縁のお店の前に壊れた額縁を出す店の店主が、「アートの学生とかが使うみたい」と説明してくれたことがあったけ。
そういえば、イギリスの蚤の市などに行くと「こんなもん一体誰が買うのだ???」というようなものも並べられている。
あなたの不用品は誰かの必需品。
エコロジーとしてはいいことだ。
ただし、不用品を家の前に置きっ放しにしておくとそこに便乗して誰かが不用品を置いていくこともあるので気をつけないといけない。
粗大ゴミの回収はこちらでも有料である。