ハムステッド

ハムステッドという言葉がよく雑記に出てきてロンドン在住ではない人にはよくわからないところだと思いますので、ロンドン旅行にやってきた元担当さんの置いていったミシュランガイド「ロンドン」を参考にざざっと説明。

ハムステッドはロンドンの北西に位置し、18世紀に鉄分を含む鉱泉が出たのをきっかけに上流階級の保養地として発展したそうです。といってもロンドンの中心地から6キロほどしか離れておらず、鉱泉熱が覚める頃に開発業者により住宅地として開発され、1907年には地下鉄の駅も開通し、文化人好みの住宅地として発展してきました。ハムステッドにあるホワイトストーン・ポンドは標高131メートル。ロンドンで一番標高の高いところです。

ハムステッド・ヒースは面積320ヘクタールのハムステッドにある自然公園。森も池も児童公園、競技トラック、プールも中にあります。

最北部分には建築家ロバート・アダムによるマンスフィールド伯爵の館ケンウッドハウス(現在イングリッシュヘリテージにより管理)もあり、レンブラント、フェルメールの絵画も所蔵。「ノッティングヒルの恋人」の映画中映画の撮影に使われたのでも有名です。

ロンドンがロックダウンになり、運動のための外出は1日一回、2メートルの距離を取るようにと言われていますが、ハムステッド・ヒースは広いので距離を取るのはそれほど難しくありません。

んが、気をつけている人と気をつけない人に分かれます。

気をつける人はすれ番う時になるべく道の端っこに移動して距離をとってすれ違い、また、細くて距離を取るのが難しいところは、一旦待って相手が通り過ぎるのを待ってくれます。そしてこちらが待った場合には軽く手を上げてありがとうのサインをしてくれます。

気をつけない人は、携帯で話すのに気を取られていて距離に気がつかない人、家族で来ていて道いっぱいに広がっている人、はたまた、コロナ騒ぎのあとに始めたと思われるにわかランナー。にわかランナーはよろよろと息も絶え絶えで走るだけで精一杯なので、あまり周りが見えていません。距離のコントロールができないようです。

そんな中、散歩をするとまるでビデオゲームをやっているよう。

色々な敵(気をつけない人)が出現します。違いは、戦わずひたすら避けまくる。

前方に犬連れで溜まっている箇所があれば、迂回、あるいは、別の道を行く、などなど。

ふと思ったのですが、これをゲームにすると面白いのでは??

ヒースに行った人が参加するゲームで、ちゃんと距離を取れたら、点が上がる、距離が縮まったら点が下がる。道を譲ってありがとうサインをもらうと点数アップとか。

楽しいと思うのだけれど。

そんなゲームが開発される前に収束するのがもちろん一番です。

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