この日は天気が良くないことがわかっていたので、屋内見学できるところ、ということで行ってきました,ベイツマンズ。
ここはキプリングの家だったところ。
行ってびっくり!大変広い。特に裕福な家の出身ではなかったので、作家としての収入のみで購入したものではないでしょうか?ここにきたのはキプリングが36歳のときだそうです。ヘンリー:ジェームスの家だって決して小さくはなかったけれど、敷地が面積が違う…。作家の夢ですね。
入り口に入る前に展示されているのがキプリングのロールス・ロイス。さすが当時の売れっ子作家。

家具などない状態で購入した17世紀の家にジャコビアンの家具を入れたそうです。これはキプリングの書斎。

キプリングの描いた絵。なんかかわいい。

ノーベル賞の賞状。きれいですね。

裏もなかなか素敵。

食堂に飾ってあった誰かにもらったものの嫌われていた絵。(でも飾らなければいけない義理があったんでしょうね

なので奥さんはこの絵を背にして座り(一番手前、その正面がキプリング。キプリングは目が悪かったので大丈夫!だったそう。絵の立場、まるっきりなし。

この部屋の壁がすごいんです。

この金の壁は壁紙ではなく壁皮。
背あて部分に中国風の絵が描かれている椅子。

全然好みじゃないけれど人の家だから楽しい。
息子の部屋。

ベッドの左手のチェストにメガネが載っています。息子は視力が悪かったので兵隊に取られることはなかったのですが、息子本人が国の為に戦いたいと志願し、キプリングはいろいろなコネがあったので息子の願いを叶え、結果息子は18歳で戦死。悲しいですね。体は帰って来ず後年キプリングがいろいろ調査してなくなった場所だけは特定できたそう。
家の外から屋敷を臨む。

さらに遠くから臨む。

とはいいつつ、ここもまた庭の一番の端っこというわけではないのです。雨だったのでこれ以上歩くのが嫌だっただけ。どのくらい広い敷地かお分かりいただけるでしょうか?
雨嫌!と書きましたが一つだけ美しかったのは葉っぱに水が溜まったところ。

ジャングルブックで儲かったのね。
キップリングは象の鼻が長い訳も書いてましたよね。児童書が多いのかしら。
目が悪いのに兵隊さんに出しちゃだめですよね。メガネが壊れたら命取りだわ。
ジャングル・ブックはどうしてもディズニーの影響が強いけれど実は子供向けではないそうです。イギリスの植民地支配を描いたものですと。
息子を送り出して一番後悔したのがキプリング本人ではないでしょうか?遺体も返って来ず、彼はずっと探していたそう。なくなったであろう場所は特定できたそうですが。