私がイラストを担当した本が出ました!
ティーンエージャーを持つ親のための本。私は終わってよかった。

私がイラストを担当した本が出ました!
ティーンエージャーを持つ親のための本。私は終わってよかった。
日本ではスナックというとバーより気軽なカウンターだけのお酒を出すお店のイメージではないでしょうか?
でも英国では軽食を出すお店、ということです。そのまんまの名前がついたカフェ(?)に行ってきました。シンプルながらも店内の色調が可愛い。
しかし!!!
このフレンチ・ウィンドウ、外から建物に入ってくると「ここではなく奥のドアを使ってね」と書いてあるのに、ここから入ってくる人多し。
しかも、開けたのに閉めない人がいる。
結構寒い日だったので軽く殺意を覚えました。
食べ物のメニューは面白くちょっと普通と違う感じで色々迷った末、私はコーンブレッド、友人はスモークド・ターキー・パイ。
コーンブレッドが14ポンドするので超大きいコーンブレッドがドッカーンと来たらどうしようと迷っていたのですが、こういう感じでした。とうもろこしのグリルピクルスがついてヨーグルトがかかっていて、大変美味しかったです。
ターキー・パイも美味しかったです。スモークド・ターキーってあまり聞かないけどお店の自作なのか??
食べ物のおいしさに欲をかいてケーキも注文。
私、キャロットケーキ、友人タヒニ入りバナナブレッド。虹色に光るスプーンが謎です。
4分の3くらいでギブアップ。残りのキャロット・ケーキは友人に譲り、彼女のケーキの残りは持って帰ってもらうことに。フードロスのないようにね。
日本から高校時代の友人Mちゃんがやってきました。
早朝の飛行機だったので午前中に到着し、スーツケースを置いて、お土産類などもいただき、一息ついたところで、「あれ?」
空港から背負ってきたリュックサックがないことに気がついたのでした。
うちに到着して〜、荷物を置いて〜、キッチンに移動して〜、と動線を確認しましたが、何しろ大邸宅ではないので動いたところは全長3メートル。
全くそのリュックがありません。
Mちゃんは空港からエリザベスラインに乗り、トッテナムコートロードで降り、タクシーが捕まらなかったのでそこからバスで来たのですが、いろいろ考えてバスに忘れちゃった可能性、大。
とりあえずLost ptopertyのサイトを見つけ使用したバスの番号を入れると該当の事務所の番号が出てきたので即かけてみると、「運転手がバス内で見つけたらこの事務所に持ってくるけど、今のところ該当するリュックサックは来ていなわ〜。この事務所、土日は休みだから月曜日に電話してねっ」と事務所の女性。
このことを家にいた夫や息子に話すと「ん〜〜〜〜〜〜〜、出てこないかもね」と悲観的な反応。
リュックの中身はiPad,iPodなど置きっぱなしにしちゃったら盗まれそうなアイテム。
チャージャーや、レンタルWifi なども入っていたので、Mちゃんには超不便。
なくなっちゃったら保険で補えるかなどということも考え、Mいろいろ調べるが、とにかく月曜日までは何もできないのだから、とりあえずプチ観光でもしましょうと出かけました。
Mちゃんが使ったバスは降りたバス停の二つ先が終点で、バスが溜まっている所があります。
どうせ途中だからダメ元で聞いてみようと、そのバスの溜まっている所にあるプレハブの建物がおそらく運転手さんたちのハブだろうと、ノックしてみました。
事情を説明すると「ああ、そのバスもう出発しちゃったよ」
すると別の運転手さんが参入してきて、リュックサックだったら見たよと教えてくれました。
バスに忘れ物があった場合、運転手は運転席の足元にそれを保存し、事務所に届けるそう。
だからもしかしたらそのバスはまたここに戻ってくるかもとそのバスの番号を教えてくれました。(これはナンバープレートとは別)
私もMちゃんもリュックサックのことで心が落ち着かないので、とりあえず、そのバスが戻ってくるのを待ってみようということにしました。まさんにバスが戻ってくるところにカフェがあるので窓際の席を陣取りそこで待機です。
この出発点から終点まで1時間ほど。なので帰ってくるのは2時間後。そのバスがいつ出発したのかははっきりわかりませんが、Mちゃんが我が家に着いたのが10時ちょっと前だったので、12時くらいにはそこに目当てのバスが戻ってくるかもと、バスが入ってくるたびにバスの番号をチェックする目つきの悪い日本人の女二人。
そして、目当てのバスがやってきたのでMちゃんはバスに向かってダッシュして運転手さんを捕まえました。
すると、「ああ、その運転手はもう交代したよ」
ひええええええ。
私たちその日はもう運転手を捕まえるのは諦め、プチ観光をしました。
家に戻ってきて「もしかして荷物が届いているかも」と思い、再度事務所に電話すると、もう私がまたかけたことがわかったらしく、「月曜日にかけてって言ったでしょ?まだないわよ」と言われてしまいました。
途中で誰かが持っていってしまったのならともかく、運転手さんにまで届いているのであれば出てくる可能性が高くなった!!と楽観的展望で落ち着かないながらも土日の観光をこなすMちゃんと私。
さて運命の月曜日、事務所に電話をすると「取りに来ていいわよ」とその女性。
名前も聞かれてないけどいいんですか??と思いながらも感謝。
偶然、Mちゃんは月曜日に我が家からホテルに移動することになっていて、事務所のあるバタシーはそのホテルからそんなに遠くないということがわかり、ホテルにスーツケースを置いてから事務所にリュックサックを取りに行くという算段になりました。
もしかしたらMちゃんが降りたバス停は終点に近かったのでもう人がいなくて無事に運転手さんにリュックサックが渡ったのかもしれないが、金目のものが入っていて見つかったのは本当にラッキー。
これをロンドンの奇跡と私が勝手に名づけました。
夫がBFI (British Film Institute)のメンバーで、BFIで上映される映画のチケットを2枚予約しました。その日の前日、「明日映画だね」と言ったら慌てて何か調べ始め、ダブルブッキングしていることが判明。息子と行く「リア王」も同じ日に予約したそう。
芝居ラブの夫なので夫は芝居に、映画は私が誰かを見つけていくことに。
ところがですよ!
皆、その日はダメ。
時間が早くて仕事が終わっていない。
英国にいない。
などなど。
いつもだったら一緒に行ってくれる人が見つかるのに今回は誰一人いない。まあ、かなり急なので仕方ないですね。(あれ?もしかしたら私って友達が少ないのかも)
で、結局一人で見にいくことに。
でも、私、一人でコンサートや映画って、実は平気なのです。
席は二人分あるので一つの席は私の荷物置き場にしてゆったりと鑑賞。
映画は「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督の「悪は存在しない」。やはり不思議な雰囲気の映画で、「え?」と言う結末にびっくりしつつも、後でじわじわとああそう言うことだったんだと合点がいく(あくまでも私の想像で正しくないのかもしれないけど)、見るのは一人でもいいけど見た後誰かと話したい、そんな映画でした。
家に帰って夫に話したいが、もし夫がその映画を見たいならネタバレにしてはいけないので、どこまで話していいかの見極めが難しい!!!!と思いました。
小学生の女の子を演じた西川玲(りょうと読むようです)ちゃん、ある角度は昔のゴクミのような美少女に見えました。いや、基本可愛いのよ。
日本とアメリカとスイスは5月、でもこちらは3月の第二日曜日が母の日でした。
まずは朝、コーヒーと共に息子から花束をもらいました。
そして夕飯も息子が私のために作ったローカーボの食事。
デザートはやたらかわいいものが出てきたので、「何?この可愛すぎるものは?」と聞いたら「カスタードのシュークリームだよ。お母さんいつもイギリスにはないないって騒ぐじゃない」
息子よ、私が騒ぐのは生クリームの入っていないカスタードクリームのシュークリームがないってことだよ。(このシュークリーム、カスタードクリームに生クリームが入ってました)
でもありがとう。母は嬉しかった。
夫の仕事のかこつけてケンブリッジへ小旅行。
夫が仕事をしている間に私はケンブリッジ在住の友人Gさんとお昼を食べることにした。
フィッツウィリアム美術館の前を通ったらデモ。大学関係の建物がいくつかストで閉まるらしい。予定が狂った〜。でも頑張れ。
待ち合わせはケンブリッジの老舗カフェ、フィッツベリー。シナモンバンが有名らしい。
でもシナモンバンは食べずにキッシュをチョイス。クラスト部分が美味しい。
Gさんとよもやま話に花を咲かせた後は夫との待ち合わせ場所、ケトルズ・ヤードへ向かう。
途中の歩道に花のかたちの鋲を発見。なんだろ?これ。
ケトルズ・ヤードはテイト・ギャラリーの学芸員のジム・イードと妻のヘレンが集めたコレクション及び、彼の住んでいた家がケンブリッジ大学に寄贈された後、一般に公開されている美術館。こんなふうに家を飾りたいというのがいっぱい詰まった場所で、毎回ケンブリッジに行くたびに訪れている。あれ?写真がないや。過去の雑記を見てみてね。
夕飯はステム&グローリーというベジタリアン・レストラン。
オイスター・マッシュルームのホタテ風。もちろん帆立の味はしないけど、帆立の貝柱に見える。奥は肉じゃない肉団子のスイート&サワー味。
そして、カレーに入っている肉的なものは豆でで作られた何か。
本日はガイドツアーに参加。
待ち合わせ場所はケンブリッジで2番目に古いラウンド・チャーチです。
行く途中に満開の桜。
そしてゾウがあったら写真を撮らずにはいられない私。そこは動物学の校舎。
本屋さんの横に小さなお家。
DNAを発見した時に祝杯をあげたパブ。
そういえば前日の花の鋲の謎はガイドさんに聞いて判明。
その一帯はセント・ジョン・カレッジの敷地なのですが、その創始者がマーガレット・ボーフォート。鋲はマーガレットと勿忘草で、私を忘れないで、ということらしい。
マーガレット・ボーフォートはヘンリー7世の母親で4回も政略結婚させられた人。子供は2度目の結婚の時のヘンリー7世一人だったそうです。苦労人ですね。英国の薔薇戦争真っ只中に生きた人でした。
夕食はOld Bicycle Shopにて。その名の通り昔自転車屋さんだったところ。
前菜はフェタとオレンジ。
こちらは夫の前菜。スモークしたトラウト。
私のメインはシー・ブリム。鯛だっけ?ムール貝と一緒に泳いでいます。
夫のメインはチキン。どちらもおいしかったです。
ケンブリッジに着いた時に乗ったタクシーの運転手さんのおすすめに従い、最近できたというモスクに行ってみる。
アラビックって綺麗な文字ですね。
全く知らなかったのですがホテルに置いてあったチラシを見たらデビッド・パーの家というのが同じ通りからちょっと入ったところにあって、なんでも労働者階級の人の自作のアート&クラフトの家ということだったので、予約しようとしたらすでに満杯。
ダメ元で行ってみたが、ダメだった。なんでも限られた曜日の限られたスロットで、しかも毎回6人だけ入れるということだった。ということで次回のマストリスト。
中心部に戻り、ちょっとした用事を片付けた後、IMAXでDUNE2を見る。次も作るのかな?
夜はフィン・ボーイという魚料理の店へ。水差しが可愛いじゃないの。
前菜はエビ・トーストとカニ・クランペット。エビ・トーストの黒いところはふりかけです。(Furikakeとメニューに書かれていました)
メインはトラウト・ウェリントン(トラウトをパイ側で包んだもの)とアンコウ。トラウトは結構お腹いっぱいになるからシェアした方がいいわよというアドバイス。基本全てシェアしていますが、親切です。
この店、大変美味しいので次回も来ようと心に誓いました。
さてケンブリッジからロンドンに帰る日当日、電車は午後なので午前中はやっと開いたフィッツウィリアム美術館の「ウィリアム・ブレイク展」へ。
彼と彼の生きた時代の人々を巡る展示だとのこと。
アメリカ独立、フランス革命、奴隷制廃止などなどの時代を生きていたブレイク。こう並べると激動の時代ですね。
書き込みが多くてちょっと怖いエッチング、お馴染みラオコーン。
ダンテの神曲。これは天国に登っているのでしょうか?と夫に聞いたら逆のようです。
超怖いエッチング。インパクトが強いのでポスターにも使われていました。
これも強いイメージですね。これは階段を上がったところの入り口部分に使われた絵。
コンパスを持つウリゼン。この人が元になった彫刻「ニュートン」が大英図書館の入り口にあります。あ!ニュートンもケンブリッジだ。お金がない学生だから小間使として働きながら勉強したそうです。
この人は同時代のランゲというアーティストで特にブレイクと交流があったというわけではないのだが、この絵の下の部分にある赤ん坊(天使?)の絵がちょー怖かったので。これは人形なのか??あまり生きているものの気がしない。
お昼を食べた後に電車でロンドンへ。電車の中で見た雲。私には鷹が翼を広げているように見えたのですが、どうでしょう?
日本のFB友達が「見たよ〜」というのを読んで羨ましかった40周年を記念して4Kでリマスタリングされた「Stop making sense」をやっと見ました。
ぼっち覚悟でいましたがお付き合いいただけると友人を見つけ、映画鑑賞の前に中華街の飲茶で腹ごしらえをして、Prince Charles Cinemaに行きました。
この映画館はチャールズが王様になった時、「うちはKing Charles Cinema という名前には変えませんから」と宣言したそうです。
映画が始まる前に「うちはダンス保険をかけていないので立って踊らないように」というお知らせがありましたが、冗談なのか、本当にそういう保険があるけどかけていないのかは定かではありません。
みんな、映画の中のお客さんと一緒に「いぇ〜い」とか「わ〜お」とかノリノリ。
経って踊れないので首をふりふりお尻を密かにフリフリ鑑賞。
終わった時は割れるような拍手。その日のお客さんによって感じが違いそう。楽しい日でよかった。
この映画をリアルタイムで見た私世代の人はもちろん、あなたまだ生まれていなかったでしょう?という若者もいてほぼ満杯。
今見ても全く古くない。時をかけるデビッド・バーン?
この映画、やはり素晴らしい。
看板の下に写っているのは生まれていなかった世代の私の前に座っていた男子。
今回気がついたのですが、デビッド・バーンは見事な富士額でした。