「ウルフ・ホール」、「ブリッジ・オブ・スパイ」で日本でもお馴染み(ですよね?)のマーク・ライランスの舞台を見に行きました。
手洗いなどの消毒法の先駆者と言われる実在の医師の話が元になった「ドクター・センメルヴェイス」です。
19世紀の中頃、センメルヴェイスは産褥熱で死亡する産婦が多かったウィーン総合病院で次亜塩素酸カルシウムで手を消毒することで産婦の死亡率を下げることを発見したものの、パスツールの細菌論が出る前でだったので、彼の発表は当時の医学会では相手にされず、その後悲惨な人生を送ることになるという悲しい話だ。
ブツブツ呟くような彼の台詞回しは精神的に追い詰められていく様をリアルに感じさせます。これって彼ならではのスタイルですね。
劇場のトイレに行った夫によると皆きちんと手を洗っていたのが面白いと言っていたが、男性はそんなにトイレで手を洗わないのか??というのがツッコミどころ。もうコロナがインフルエンザと同列になったとはいえ、病気が無くなったわけではないのできちんと手洗いをしていこうと心に誓うハロルド・ピンター劇場のトイレでした。
あと、上演中に写真を撮っている若い女性がいてびっくりしたのだが、コロナのあと上演中に携帯をいじるお客(比較的若め)が増えたと聞きました。
マナーが崩壊している…。
芝居の前に「Aquavit」でプレ・シアター・メニューをいただきました。
高い天井と落ち着く木目のインテリア。

プレシアター・メニューは毎日変わるので印刷されたものはないそうで、尋ねると口頭で説明してくれました。2種類あったので一つずつ取ったら取り皿もくれたので、分けて食べました。
前菜はフィロで包んだグラブラックスとケールのサラダ。

グラブラックスのプリチーなプレゼンテーションにノックアウトされる。可愛すぎる。私には可愛すぎる。なぜだか申し訳ない気持ちになって食べる。
ケールのサラダは想像以上に美味しかった。甘めのドレッシングとカブのピクルスが効いている。

メインは鴨の足のコンフィ。大変柔らかい。新ジャガとの組み合わせもナイス。

そしてタラ。カリカリで美味しい。その上に散らされたフェンネル・バルブが大変アクセントとなっていました。

デザートはイチゴのムース、イチゴのシャーベット添え。これもこちらが恥ずかしくなるほど可愛い。
もうひとつはソルベ。一つがこれまたイチゴでしたがもう一つの薄いピンクのものが謎でした。白卵は感じられるもののこのピンクはなんだったか聞かずじまい。

