スズメのお宿

数年前、「ロンドンでは最近雀を見ないのですが」と雑記に書いたことがあります。

そう思ったのは私だけではなかったらしく、新聞にも雀を目にしない理由を知っている人がいたら教えてくださいという記事が載ったくらいです。

コマドリや他の小鳥はいるのですが、なぜか雀がいない日々が続いていたのですが、なんと最近、うちの近くで雀が見られるようになったのです!!

我が家はメインの道に面しているのですが、側道に入ると雀がばっと飛び立つこともしばしば。

側道の方が静かだから雀が住みやすいのか?と思っていたある日のことです。

ロンドンのうちの区では食べ物ゴミは週に一度ゴミ収集車が持っていってくれるので、食べ物ゴミのゴミ箱を前庭に置いているのですが、そこにゴミを捨てにいったらなんだかちっちゃいものがちゅんちゅんしているではありませんか!!

慌てて家に入り携帯を持ってきてもまだいます。

ぴょんぴょん跳ねていますが、どうやらまだ飛ぶことができない巣から落ちてしまったの子供の雀のよう。

ググると、おそらく近くに親鳥がいるはずだから手は出さずにしばらく見守る。親が来ないようだったら、カップなどの容器にティッシュを敷き、子雀を入れて安全なところに置く。ですって。

うちの近くは猫だけでなく狐もいるのでドキドキしながらこっそり様子を見守っていると子雀は前庭の生垣の藪の麓にいます。目を凝らして見てみると親雀が藪の中にいて、階段のようにぴょんぴょんと枝伝いに上に上がっていくのを教えているらしかったです。

そのうち子雀も枝伝いに上に上がっていくので巣に戻っていくのだなと安心。

ということは我が家の前庭でいつも何かちゅんちゅん聞こえていたのは雀の巣であったことが判明。

私は野鳥の観察のような素敵な趣味はないので鳴き声ではなんの鳥かはわからなかったのでした。

ということで気がついたら我が家の前庭は雀のお宿だったというわけです。結局見ていただけで何もしなかったけど子雀を助けた気分。

お礼に大きい葛籠ちょうだい!

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“スズメのお宿” への2件の返信

  1. 日比谷公園で雀を手に乗せたことがあります。
    近くの人が鳩にポップコーンをやっていたら、何も持っていない私に鳩が因縁をつけてきて、何も持ってないのよと手を広げたら、近くにいたスズメがその手に乗りました。
    手乗り雀と言う種類のものだったのでしょうか一緒にいた友人が手を広げても近づいてこないので、私の手に何かいい匂いがしていたのかもしれません。非常に軽くてちょっとだけ足が冷たかったです。しばらく手の上を探検していましたが、腕のほうに上がって、肩のところで飛んでいきました。

    日本では熊が増えて大変なことになっています。雀は減っているかもしれません。

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