食べ物ばかりではなく文化的なところもちゃんと見てました!ということで、まず、ドージェのパレス。
大変美しい建物。

運河側から見ると右側の窓2つが少し下がっているのがわかると思います。
なんでかっていうと、この窓を下げることでこの角度でもっと光を取り込むことができたから、だそうです。
シンメトリーがメインの西洋の美意識から行くと大変珍しいですが、見た目より実を取ったということらしいです。
ツアーに入ったのでそういう説明もしてもらって大変興味深かったです。この建物の中に牢屋もあり、カサノバがそこから脱獄したとか。
パレス横のプラッツア・ドゥカーレ、二本の柱が立っています。

ひとつは、ベニスの守護聖人サン・マルコのシンボルである翼のあるライオン、もう一つは元守護聖人だったサン・セオドア(足元にワニ付き)。
元って?と思いますが、もともとの守護聖人はサン・セオドアという人で調べてみましたがあまり情報がない。ワニに表現されているドラゴンを退治した人、ということらしいのですが、それ以上のことは見つかりませんでした。
9世紀にベニスの商人がアレクサンドリアの僧院から買い取って持ち帰ったのがサン・マルコの遺骨。地元の モスリムの人たちの目をかすめるために上に豚肉を詰めて持ち帰ったそうです。彼らには豚肉というのは見るのも聞くのも嫌なものなので、無事に通過。
福音書を書いたサン・マルコは聖人の中ではトップクラスなので、ベニスに着いたのち、守護聖人の地位をゲット。
でもサン・セオドアも忘れずに飾ってあるということらしいです。
サン・マルコのバジリカには修復中で入れませんでした。残念。
