初フィレンツェ14、最終日

最終日はサンタ・マリア・ノヴェラ・教会見学。

こういう感じの装飾の他の教会は予算の関係で19世紀に工事が終わったそうですが、ここは当時のものということです。

ジョットの「磔」。

このネーリ・ディ・ビッチの「受胎告知」は修復中??なんで白くなってるのだろう?

マザッチョの「三位一体」は修復中だったのですが、コーヒー1杯くらいの値段で覆いの内側が見学ができます。迷わずゴー。細かく稼ぐ教会。今度来るときは足場が無い状態で見たいものです。

そういえば修復で思い出したのですが、フィレンツェは1966年の大洪水でほぼ一階分の高さの建物が水没。かなりの被害が出たそうです。世界中の美術館から修復の申し出が殺到したのですが、絵を各所に送るのではなく修復師にフィレンツェに来てもらって修復するようにし、その結果フィレンズェは修復のハブになったと、昨晩友人が教えてくれました。

教会の中とか街中に洪水の時ここまで水が来たよという表示があってそれを写真に撮った…はずなのですが、見当たらない。うむむ。

教会内にはスペイン人居留者のためのスパニッシュ・チャペルがあるのですが、壁に絵がぎっしり。

悪魔が可愛い気がするのは気のせいか?

大きくしてみます。

お昼は近所のTrattoria Marioneで。

アーティーチョークのサラダ。

多分猪の煮込みとポレンタ。メモしとかないとダメですね。

きのこのリゾット。

しっかり食べた後トラムに乗ってスムーズに空港へ。

思った以上に見どころぎっしり。見てないところも結構ありました。また行きたい〜。ともかく、充実のフィレンツェ旅行でした。

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初フィレンツェ13、住宅は楽しい

午後はパッラツォ・ダヴァンザッティ。

住宅です。

大きい。

個人の井戸は金持ちの印。ですって。

壁紙ではなく直に装飾。

よく見ると後ろ足しかない狼。

トイレ、お風呂も。

小さいボッティッチェリもあり。

キルトも展示されていました。白いからちょっとわかりにくいかもしれませんが細かい!!

ストロッツィ宮殿ではアンセルム・キーファーのフィレンツェのための展示会もあったのだけれど「もうルネッサンス以外絵を見るの体力は無い」と拒否。夫は見たかったみたいだが。

一旦アパートに戻って一休みし、私の高校時代の友人とその息子さんとの会食に向かう。ほぼ40年ぶり。すごいでしょ?彼女が予約してくれたレストランまで40分くらいの距離なのでバスで行くことにしたら、そのバスがなかなか来ない。運行表にあったバスが3本来なかった。40分待った時点でこれは歩いていたらすでについているはずと気がつき、慌ててウーバーを手配。

ほぼ30分遅れで待ち合わせのTrattoria Armandoに到着。心配して外で待っていてくれた友人と感激の再会。

アーティチョークのフリット。

そしてビステカ。

美味しいトマトのパスタも煮込みもあったけれど、再会がメインなので写真は撮らなかった。

40年のギャップもなんのその。私たちは時をかける女子なのであった。

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初フィレンツェ12、フラ・アンジェリコ堪能

サン・マルコ修道院に行ってきました。

ここのお目当てはフラ・アンジェリコ。

階段を上がったところにドーンとあります。

この日は快晴。

お祈りをする為の個室には壁に絵が描かれています。

ここに来る前、フランチェスコ派とドメニコ派の違いがよくわからなかったのですが、黒マントを羽織っているのがドメニコ波。

このマント、ブラック・フライアーと言います。ロンドンにもそういう名前の駅があります。

というわけでここの教会はドミニコ派。

フランチェスコ派は縄で衣を縛ってます。これはロンドンのナショナル・ギャラリーのボッティチェリのサン・フランチェスコ。

最後の晩餐。

ドミニコ派の修道士で反メディチの神政政治を行ったが法王によって焚刑されたサヴォナローラ。

火炙りの図。

修道院の図書館。

フラ・アンジェリコによる楽譜が展示されていました。

お昼はマーケットに行ったのだが選択ミス。注文したものが今ひとつでした。なので食べ物の写真無し。

修道院で好き勝手なことを言ってからバチが当たったのか??くすん。

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初フィレンツェ11、図書館

昼のあとはサン・ロレンツォ教会に接続しているロレンツォ・メディチ・図書館へ。

コジモ・ド・メディチがイスラム経由で手に入れたギリシア哲学などの蔵書などを保管するためにが作った図書館。

当時のイスラム文化圏のレベルの高さが伺えます。

ミケランジェロが作った階段を登って入って行きます。

また一旦アパートにもどり、今回はバスでアルノ川の向こうのEssenzialというレストランへ行く。

すでに予約時にテイスティングメニューを夫が頼んでいた。

イカ墨のワッフル。

柔らかくローストしたビートルートにサヴァイヨン・ソースをかけたもの。これは新しい食べ方。

オレンジ風味の出汁と海苔を乗せた牛肉。

一緒に食べるように勧められました。

こういう海苔のような日本的素材が海外で使われるとなんか嬉しい。がんばれ海苔。

小さな貝とパンのスープ。パンといってもブレンドされパンの感じはない。

トルテリーニ。

鱒を焼いてその上に大根サラダを載せ、カリッと焼いた鱒の皮をのせたもの。下には大根のクリームが敷いてある。

写真がボケているのは甘いものに対する愛が足りないからだろうか??これなんだっけ?

デザートだと思うけど。

こっちはゴルゴンゾーラのアイスクリームだったと思います。

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初フィレンツェ10、アカデミア美術館のポニョ

この日はこれもまたメインのアカデミア美術館へ。

最初の部屋がめちゃ混みだったので奥に進むと、おお!ギガンテというあだ名の巨大なダビデ像が。人は多いものの大きくてしかも台に乗っているので写真は撮りやすいのであった。

当時の設置時は家一軒引っ張るくらいに重かったらしい。

調子に乗って四方八方から写真を撮る。

ザ・マスター・オブ・ストラウス・受胎告知のマリアはよく本を持っているのですが、なんの本なのでしょう?聖書じゃないよねえ。 

ヴァルドヴィネッティの三位一体と聖人の天使はちょっとポニョ的。

私の好きなチマブーエか??と思ったらさらに後期の14世紀のイタリアン・スクール作となってました。

お昼はTrattoria Mario再訪。

トルテリーにを分けて前菜にし、私はまたトリッパ、夫はウサギのロースト。一応野菜も取りました。

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初フィレンツェ9、オムツ干し場のカフェもあるよ

ドゥオーモの美術館へ行く。チケットに美術館のも付いているのだ。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂についている3つのドアはレプリカで美術館の方に本物があるのだ。ミケランジェロも感嘆したと言うのがこのロレンツェ・ギルベルティによる「天国の扉」。

マグダラのマリアはイエスの死後、森に入って隠遁者のような生活をしたのだそう。知らなかった。ドナテロ作。

ミケランジェロのピエタ。このフードを被った人は自分がモデルらしいけれど。

てな感じで見るべきものは色々あるドゥオーモの美術館ですが、私が好きだったのはこれ。

ルネサンス時代のエンジニアリング。

ブルネッレスキの作ったモデル。フィレンツェから帰ってきてからみたネトフリの「メディチ」にも出てきてました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: brunerusuki.jpg

サン・ロレンツォ聖堂のメディチ家礼拝堂。

サン・マルコ修道院も行きたかったのだが、開いていない時間帯だった。調べておけばよかった。

雨が降ってきたのでイノケンティウス捨て子養育院のカフェへ。

フィレンツェ在住の友達に教えてもらった穴場カフェ。

オムツ干し場だったところがカフェになっている。

博物館もあるのだがそこまでの体力な残っていなかった。これも建築はブルネッレスキ。

一旦アパートに戻り出直したレストランはChibreo。

トリッパのサラダというのがあったのでそれかなと思って聞いたら、玉ねぎが入っているということで取りやめ。

メニューにはなかった子牛肉のツナソースがけというのに

した。

こちらは豆の煮込み的なもの。

これなんだっけ?書かないと忘れますね。

これは先日食べた細長い肉団子。フライではなくトマト煮込み。

やっぱり美味しい。今度自分で作ってみよう。きっとレシピがどこかにあるはず。

Chibreoの外観。

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初フィレンツェ8、穴場二ヶ所

ガイドブックには載っていなかったけれど、アパートからセンターに行く途中に位置する地図で見つけた史跡の印。なんだこれ?と調べてみたら白黒のフラスコ画が見られるとのこと。そして評価もいい。

「スカルツォの回廊」ですって。

入場料も必要なくノートに名前を記入するだけ。

元々は洗礼者ヨハネを祀る信心会の回廊だったのだが信心会自体はとうに無し。

遺跡心をそそります。

そこでさらに別の穴場を教えてもらいました。女子修道院だったサンタ・アポロニア。

ここもサインするだけ。

ここの食堂だったところに最後の晩餐があります。

ある時このホールを一階二階に区切ろうとしたらしい。「最後の晩餐」て大切にされてない感じですね。ミラノにあるダ・ヴィンチの「最後の晩餐」も後でドアを作ったので下が切られたり。しかも絵の向こうは台所だったので湿気がひどくて絵の保存状態ダメダメだったというし。

しかし、そのテーマのため食堂からは逃れられないのでありました。

絵の下から出てきた下絵は対面に。

途中で見かけた肺食いしばるドアノッカー。辛そう。

昼はTrattoria Sergio Gozziで。

Polpette fritteというものを頼んでみた。英語では揚げた肉団子となっていたけれど丸ではなく細長い。そして肉は鶏のひき肉だった。鶏のメンチ的なもの?

そしてタリアータ。

旅行中はどうしても野菜不足になるのでほうれん草も頼む。これが思いの外美味しかった。

夫はデザートにズコットも頼む。

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初フィレンツェ7、メディチ・リカルド宮殿のキリコ

ジェラートで疲れを癒し、メディチ・リカルド宮殿にゴー。

絵もいろいろあるのですが、もう写真撮るのも面倒になってきた。

とりあえず、キリコ。

宮殿内にあるべノッツォ・ゴッソリによる東方三博士の礼拝堂。狭い空間なので素晴らしいのですが息が詰まる感じ。

ずっと外にいる体力もないので一旦アパートに戻って一休み。

これで疲れがかなり取れる。

夜はLa Merangereへ。予約した時はもちろん素敵なHPだとは思ったけれど、地元でも有名なオシャレな店だそうだ。

ごめんよ、行くのが私と夫で。

こんな感じのお店です。外なのにカーテンがあり劇場的ですね!!ここに案内されたらどうしようと思ったけど杞憂でした。一番奥の人目に触れない席にご案内されました。店内には雑貨も置いてあります。

疲れは取れたとは言いつつ、メニューを目が滑る。全く頭に入りません。やはり疲れて言語機能が低下しているのかも。で、夫の提案で野菜のテイスティングメニューにしました。

マカロン的なものが載って入るけれど甘くなかった。コロッケ的なもの。説明は全く覚えていません〜。

赤いのは甘くないシャーベット的なもの。冷やした石に乗っています。石は食べられません。

チーズの乗ったサラダ。チーズはミモレットだった…ような…。

ジェルサレム・アーティーチョーク(?)のタルト、アスパラガス乗せ。赤いのはビートルートだっけ?

これはパスタだった気がします。

そして美しいデザート。

もう全然覚えていないしとったはずのメモも見つかりませんでした。メニューの写真を撮っておくしかないですね。

前日はシーフードだったけど、基本肉食のところなのでちょっとお腹に優しい感じでよかった。

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初フィレンツェ6、言いにくいよね?ウフィッツィ

本日は念願のウフィッツィ美術館。1ヶ月以上前にオンラインで予約済み。

全部見るのは無理そうなので、ガイドブックのおすすめルートを攻略。

ゴシックからルネッサンスにかけての絵が面白い。

金箔を使ったものを直接見ると、何か器具を使った仕上げが見える。ビデオでどのように製作して行くかという説明を見たのだけれど、金箔部分は最初に張り込む。最後に張り込むと思っていたのでびっくり。

この絵を近づいて見ると

型で押して作ったのがわかります。これは画集では見逃すかもと思いました。

またこのシモーヌ・マルティーニの「受胎告知」ですが

漫画に通じる部分も。

集中線的なものもあるし。

ここにはボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロなどの錚々たる有名絵画もあるのですが、私が好きだったのはこのフィリッポ・リッピの聖母子と天使。

この人は修道士なのだが女好きで、コジモ・ド・メディチが頼んだ仕事をやらせようと自分の屋敷に缶詰にしたそうです。

缶詰め!!漫画家っぽいではありませんか。

でも、女の子に会いたくてそこから逃走!!!で、もう閉じ込めるのはやめたそう。

また主祭壇の板絵の製作に出かけた修道院の修道女をたぶらかして駆け落ちしたそうです。この絵のモデルはそのルクレツィアではないかとのこと。

フィリポ・リッピの弟子の中にボッティチェリがいます。

というのを読んだのですが、その本「芸術家列伝」を書いたのがジョルジュ・バザーリ。画家であり、ウフィッツィの建設もしています。本当にこの時代のアーティストはなんでもやるのですね〜と感心。

そのヴァザーリの描いたロレンツォ・メディチの肖像。

「ヴァザーリの本は結構ゴシップっぽいから、キリコ好きかも」という失礼な夫の進めでヴァザーリを読み始めました。

結構間違いも多いらしいけれども、その時代のアーティストによるアーティストに関する本は大変貴重。たとえ間違っていても註もついているので安心です。

板絵の聖母子像って大抵赤ちゃんが可愛くないのですが、その中でもダントツに可愛くなかったのがこのベルナルド・ダフィの聖母子像のキリスト。バチ当たるかな?

突然見つけた草間彌生。

テラスのカフェで一休みしてカプチーノとお昼。

このカプチーノが6ユーロ!!アパート近所の店は1.4ユーロなのに。

銀座値段ですね。

でもサービスの女性は大変感じが良かったです。カプチーノは朝飲むものと聞いていたので昼なのにカプチーノ飲んでも良いかなとかぐちゃぐちゃ言ったら、「私の夫は午後5時過ぎでもカプチーノ飲むわよ〜」と教えてくれました。天気は良くて気持ちが良かったです。ヴェッキオ宮殿がすぐ近くに見えます。

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初フィレンツェ5、ダンテ縛り午後の部

洗礼堂と ドゥオーモは荷物を持って入れないそうで、荷物を預けて洗礼堂を見学。残念ながら何かの工事中。

工事の足場を避けて写真を撮る。

床の模様が色々で面白い。

ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)に入る。

正面は華やか。

ドームには最後の審判。

ドゥオーモに入り地下のサンタ・レプラータ教会跡も見学。ドゥオーモが建つ前にあった教会です。

地下の教会は遺跡っぽさ満々。

夜は本日のダンテ縛りの締めというべきレストラン、Fishing Labへ。

ここは1200年代から1500年代まで裁判官と公証人のギルドのオフィスだったそうで、1300年代のフレスコがが残っているのです。もっとも初期のダンテの肖像画がこれ、だそう。

高い壁を仕切ってレストランにしてます。

なのでおすすめは2階。

料理はシーフードです。

シーフードを蒸したものとタラのカプチーノ。

鱈とじゃがいもが入ってふわふわしています。カプチーノなのでクロワッサン添え(甘くない)

メインはミックスフライ。

そういえば、どこに入ってもパンがちょっと???という感じ。調べたら塩が入っていないとうことが判明。それがフィレンツェのパンなのだそうだ。塩の貿易をピサが邪魔して塩が高価になったので、保存や調理の方に塩を回してパンは塩なしになったとか、トスカーナの料理は塩気が強いので塩なしパンがちょうどいいとか、塩が入っていない理由は諸説あり。気になる人はググってね。

お店の人に地下も面白いわよと言われて地下に行ったら遺跡?ただいま調査中ですって。

帰りに見かけたスーパー、天井画が!!

一瞬分かりにくいのでアップに。

すごいなフィレンツェ。

フィレンツェに行ってお店に入ったら上を見上げてみるべし。天井画がある可能性ありよ。

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