ラ・フェニーチェ

ベニス滞在中、フェニーチェ劇場でオペラを見ました。

演目はドニゼッティーの『ロベルト・デヴリュー』。エリザベス一世とその寵愛を受けたエセックス伯、ロベルト・デヴリューの話で、なんでイギリスからベニスに来てイギリスの女王の話のオペラを見るんだ?と思いましたが他に選択がありません。

フェニーチェは、1996年に起こった火事から再建された2003年に再開された劇場で、撮影で使ったヴィスコンティの映画などを資料にしたそうです。大変だったでしょうね。まさに名前の通り不死鳥。

内装はロココでかわゆい感じ。

私たちは一番安いチケットで天井桟敷の人々となりました。

コロナの影響で座席が二つ分開けられており、私たちは同世帯のカップルなんですが、と言っても一緒に座らせてはくれませんでした。

劇場内は空いていたので幕間に下のボックス席にこっそり入ってみましたが角度が今ひとつだったので天井桟敷に戻ることとに。

ふと横を見ると消防士らしい二人連れが制服姿でオペラを鑑賞しているのがなんだかイタリア!という感じでした。

オペラ、というと日本でもそうですがイギリスでも中流階級以上の嗜好である場合が多いと思いますが、イタリア人は階級関係なしに普通にオペラを愛好しているのか?

興味深いところです。

昔シェールとニコラス・ケイジが共演した映画『月の輝く夜に』で、普段は白髪も気にせずあまり身なりにも気を使わないシェールがオペラを見に行くときはバッチリと決めるというのがイタリアンな感じか?(二人ともイタリア系のニューヨーカーという設定)という記憶があるのですが。

観客は皆マスク着用だったのですが、舞台に出てくるコーラスの一団、だいたい皆舞台から去るときにすっとマスクをつけて出ていくのですが、コーラス中もマスクしている人を発見。安全面に関しては個人の裁量でマスク着用で歌うのもありなのか?

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リド2

ベニス旅行に行ったのは一ヶ月ほど前。

そしてなんとイタリアも自主隔離が必要な域に入ってしまいました。

刻々と状況は変わっていくと思っていたら今度はロンドンが2段(なんで段なんだろう?)ということで、レストラン、パブは10時までは開けていてもいいが別世帯の人の家に行き来するのは禁止。屋外で会うのは大丈夫、リバプールを含む北部はレストラン、パブ閉店という状況になりました。ただし、その地方の市長たちは政府の決定に抗議をしているそうです。

一体どうなっていくのだ?

思えば旅行をしていた時はこの状況になる前だったので、好転していくかもという希望があった私です。

さて、ベニス旅行に行く前にもイギリス国内二箇所ほど週末旅行に行ったのですが、一つのホテルはビュッフェはなく、調理した朝食をテーブルに持ってきてくれるというサービス、もう一つは、部屋に朝食を持ってきてくれるというサービスでした。

部屋に持ってきてくれるのってどんなだろう?と思ったら紙袋にリンゴとプラスティックバッグに入ったペイストリー、ヨーグルトを入れて届けてくれるというサービス。

何も言わないとコーヒーも部屋に置いてるインスタントを入れてねとなりそうだったので、カプチーノをリクエストして持ってきてもらいました(テイクアウェイの紙コップ)が、ちょっと寂しかったです。

色々と苦しい状況で朝の時間だけシェフを使わないようにしているのかな?とも思ったのですが、お客にしてみれば、朝食は非日常から抜け出すホテル滞在の楽しみのひとつなので、非常食のような朝食は無しだなと思いました。

で、ベニスのホテルはどうだったかというと、コンチネンタルなのビュッフェでしたが、自分で取るのではなくマスク着用しつつ並んでスタッフにとってもらうというシステムでした。

時間はちょっとかかるけど、やはり色々種類があって選べるのは楽しかったです。

泊まり客を見ると、イタリア国内と、ドイツからの観光客がほとんどでした。

結構、ベニスはドイツから近いんですよね。

ホテルで自転車も借りることができたので、細長いリド島をぐるっと回ってみました。

自転車に乗るのは久々だったせいかお尻が痛かった。

夫は痛くなかったそうですが、私のお尻が夫のお尻より肉が薄いはずがないので不思議。

塩野七生さんの『海の都の物語』を読むと、最初にベニスの首都はリド島のマラモッコだったそうですが、今はのんびりした場所でした。

そのマルモッコのトラットリア•アル・ポンテ・ディ・ボーゴでお昼を食べたのですが、普段昼間から酒類を飲まない私と夫がドキドキしながらカラフのワインを頼む側で、地元の人らしき男性二人連れはちゃんと1本ワインを注文してました。勝負にならない….。勝負してないけど。

シーフードプラッターは半分こ。

夫にツナのタルタルを譲り、私は牡蠣をゲット。平和に分けました。

メインは夫が魚のグリル盛り合わせ。テーブルに持ってくる前に骨を取ってくれた。

私のメインはマラモッコ・パスタ。ムール貝とあさりのトマトソースなり。

開いてるときに行きたかったホテル・デ・バン。

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リド1

私たちが泊まったのはベニス本土ではなく、リドというアドリア海に面した細長い島。

1900年代初頭に建てられたと思われるアールヌーボーの建物でした。

本土は乳母車以外車乗り入れ禁止だけれど(自転車もだめだそう)、リド島は車が通ってました。

ホテルで自転車を借りて島を探検。

『ベニスに死す』に出てきたホテル・デ・バンは閉鎖され、高級アパートとして生まれ変わるはずが工事が遅れて、まだ閉鎖中。

私たちの泊まったホテルはプライベートビーチがあり、ちょうど私たちがついた次の日でシーズン(ビーチが開いているいているシーズンということらしい)が終わると言われたので、最終日は海だわ!と思っていたら、1日早くプライベートビーチを閉めたとレセプションで告げられました。

日傘も椅子もしまっちゃった、ってひどくない?ビーチの椅子に座ってアッシェンバッハ風に写真を撮るつもりだったんだけど….。

ベネツイア映画祭が行われた最終日に私たちは着きましたが、ケイト・ブランシェット(今年の委員長)に会うということもなく、目撃したのは会場から運び出される椅子だけ。

会場近くの超高級ホテル、エクセルシオールに入ってみる。

ここは直接プライベートビーチに出ることができます。シーズンが終わった後も傘も椅子もまだあった。資本力の違いか?

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イタリアのマスク事情

9月中旬、ニース行きを予定していた我が家ですが、フランスの感染者数が増加してフランスから帰国した場合、自主隔離をしなくてはいけないということになったので、取りやめて、急遽ベニスに変更。

というのも、その時点で安全な国として(帰国して自主隔離が必要で無いところ)はイタリア、クロアチア、ルーマニアが上がっていました。(現時点ではイタリアはそのままですが、クロアチア、ルーマニアは安全リストから消えたようです)

そういうわけで、行きたかったけど今ひとつタイミングが合わなかったベニスに決定。

クルーズ船が入ってこないので、通常より空いているだろうという算段。

ベニスに行く前に飛行機会社からマスクの指定。それも「使い捨てのサージカル・マスク」という細かい指定。

「布のマスクだったら飛行機に乗せてくれないのか?」という疑問を持ちつつ、ルートン空港に着いたら皆それぞれ好みのマスクで、そのまま飛行機に乗っても何も言われなかったのですが、帰りのベニスの空港(ヴェネチア・テッセラ空港)では「使い捨てのサージカルマスク」を着けていないとチェックされました。

なので、そのマスクの指定はイタリアの空港のものでは?と思いました。

「海から入るのが絶対おすすめ!」という友人のアドバイスを元に空港からヴァポレットと呼ばれるボートでベニスに向かうことにしました。

ヴァポレットに乗るときもマスク必須。

布のものでも使い捨てサージカルのものでもどちらでも良いのですが、旅行者と思われる海外からのカップルがマスクをしていなかったら、イタリア人の乗客に「マスクをしなくてはいけない」とイタリア語で注意されて、別の乗客がそれを英語で説明したのですが、カップルの彼の方はマスクを出したものの着けずにギュッと握りしめ、彼女の方はマスクも出しもせずうつむいいたので、「ん?どうしたのかな?」と思っていたのですが、よくよくその通訳をした女性の言葉を頭の中で繰り返すと、「船の中ではマスクをしなくてはいけない、と言っているのよ。若者ってばか」という「ばか」というセリフに思い当たりました。

「バカ」という言葉に傷ついたんだ!!

別の停車駅でお客さんがもっと乗ってきたとき、船のスタッフが「マスクして」と注意したら、彼らは素直にマスクをつけてました。

ちょっとかわいそうな気持ちもしました。

その女性、最後の一言が余計だった気がします。

とにかく、船の中ではマスク必須で、マスクを忘れた人は船に乗せてもらえなかったのにも目撃。

とにかくマスクはびっくりするほど徹底されていて、レストラン、カフェも、店員はマスク着用、お客もトイレに行くときはマスクを着用。

なんでびっくりしたかというと、ロンドンではレストラン、カフェに入るとき、マスクはそれほど徹底されておらず、小旅行でロンドンの外に行った時にはホテルもレストランもカフェも店員はマスク着用していましたが、その時点ではロンドンでは店次第でした。入口と出口を設け一方通通行にしている店なのに逆行して入ってくる、しかも、マスクをしないお客さんに注意もしない状況で、ハラハラしていたのですが、イギリスの感染者数が上昇し、6人ルール(外で6人以上であってはいけない)が導入された今は、店員もお客もマスク必須になっているはずです。

イギリスのアンチ・ロックダウンとかのデモを見ていると、対処する警察官、気の毒に思われます。ここで感染したらものすごく嫌だろうな。

自由と権利、難しいですね。

ベニスに戻りますが、イタリアは最初に感染者数が多かったので、ものすごう気をつけているのだと思います。

ナポリに行った甥もマスクの徹底に関してそう言っててました。

それにしても状況は刻々と変わっていくので、いつ、国外旅行自体禁止になるのか不透明で、シシリーに行きたいと行っていた友人は旅行自体を取りやめたようです。

行くならすぐ、一週間あととか一ヶ月後の計画自体が難しい状況です。

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コーヒー・ミルの謎

我が家の電動式コーヒー・ミル、豆を挽くとスパチュラーを使わないと粉が落ちてくれません。

これはメーカーは同じではないもののほぼ同じ形のミル二代目。初代は蓋をしなくても電源を入れる作動してしまう初期不良で気をつけつつ使っていましたが、ある日動かなくなってしまいましたが、挽いた粉がすっと落ちてくれないのは同じ問題でした。

んが!京都に住んでいる友人の家にしばらく泊めてもらっていたときに使わせてもらったコーヒー・ミル、ほぼ同じ形なのですが、とんとんとんと軽く叩くと挽いた粉がすっと落ちるので、スパチュラーいらず。

なんで〜?

なんでや?

これが目下の我が家の謎。

何が違うのか?

友人宅ではこっそり、油とか酢でもひいているのか?

京都とロンドンの湿気の違いか?

その友人に聞いてみるのが早いのかもしれませんが、鼻の穴を膨らませて「人徳じゃない?」とか言われそうなので躊躇しております。

人徳だったら奥様の方だと思うけどさ。(奥様、いい人)

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SundayにSundayに行く

Caledonian &Barnsburyにあるブランチの名店Sundayが近所のBelsaizeparkにもできたと聞いて、早速ブランチに行ってきました。

ロイヤルフリー・ホスピタルの裏っかわにできたシニア用住宅の一階部分にあり、広い!

広いからか内装は無難な感じ。

並ばなくても良いし、このコロナの状況にはこの広さは良いのかもしれませんが….。

コーンフリッターとズッキーニフリッターは相変わらず美味しかったです。

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近所で栗ひろい。

小さいけど甘くて美味しい。

皮をむくのが面倒なのでオーブンで焼き栗にする予定です。

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肉巻けず

日本では簡単に手に入る薄切りの肉、こちらでは日本の食材を売る店などかなり限定されたところで売られております。

西洋には薄切り肉の文化は無い….。

先日、日本食材店に行った折に冷凍の豚の薄切りを見つけたので購入。

野菜を薄切りで巻くことにしました。野菜を準備して解凍してみた肉を見て愕然。

薄切り肉の長さが短すぎる….。

これでは肉が巻けない〜。

ツギハギで無理やり巻く。上からぱらっとかけた片栗粉が糊の役目を果たしてくれることを期待したが、単なる肉と野菜炒めになった……..。

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赤い大根

友人に赤い大根をいただきました。

ちょっと切ってみたら中は白かったので、皮は剥かずにヒゲだけ取って、甘酢漬けにしてみました。

しゃきしゃきして美味しかったです。

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忙しいリス

リスが我が家の庭を何度も通る。

右隣に行ったり左隣に行ったりなんとも忙しそう。

通るのは良いけどうちの庭にどんぐりとか栗とか埋めないでね。

後の処理が面倒だから。

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