本日は念願のウフィッツィ美術館。1ヶ月以上前にオンラインで予約済み。
全部見るのは無理そうなので、ガイドブックのおすすめルートを攻略。
ゴシックからルネッサンスにかけての絵が面白い。
金箔を使ったものを直接見ると、何か器具を使った仕上げが見える。ビデオでどのように製作して行くかという説明を見たのだけれど、金箔部分は最初に張り込む。最後に張り込むと思っていたのでびっくり。
この絵を近づいて見ると


型で押して作ったのがわかります。これは画集では見逃すかもと思いました。
またこのシモーヌ・マルティーニの「受胎告知」ですが


漫画に通じる部分も。

集中線的なものもあるし。


ここにはボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロなどの錚々たる有名絵画もあるのですが、私が好きだったのはこのフィリッポ・リッピの聖母子と天使。

この人は修道士なのだが女好きで、コジモ・ド・メディチが頼んだ仕事をやらせようと自分の屋敷に缶詰にしたそうです。
缶詰め!!漫画家っぽいではありませんか。
でも、女の子に会いたくてそこから逃走!!!で、もう閉じ込めるのはやめたそう。
また主祭壇の板絵の製作に出かけた修道院の修道女をたぶらかして駆け落ちしたそうです。この絵のモデルはそのルクレツィアではないかとのこと。
フィリポ・リッピの弟子の中にボッティチェリがいます。
というのを読んだのですが、その本「芸術家列伝」を書いたのがジョルジュ・バザーリ。画家であり、ウフィッツィの建設もしています。本当にこの時代のアーティストはなんでもやるのですね〜と感心。
そのヴァザーリの描いたロレンツォ・メディチの肖像。

「ヴァザーリの本は結構ゴシップっぽいから、キリコ好きかも」という失礼な夫の進めでヴァザーリを読み始めました。
結構間違いも多いらしいけれども、その時代のアーティストによるアーティストに関する本は大変貴重。たとえ間違っていても註もついているので安心です。
板絵の聖母子像って大抵赤ちゃんが可愛くないのですが、その中でもダントツに可愛くなかったのがこのベルナルド・ダフィの聖母子像のキリスト。バチ当たるかな?

突然見つけた草間彌生。

テラスのカフェで一休みしてカプチーノとお昼。
このカプチーノが6ユーロ!!アパート近所の店は1.4ユーロなのに。
銀座値段ですね。

でもサービスの女性は大変感じが良かったです。カプチーノは朝飲むものと聞いていたので昼なのにカプチーノ飲んでも良いかなとかぐちゃぐちゃ言ったら、「私の夫は午後5時過ぎでもカプチーノ飲むわよ〜」と教えてくれました。天気は良くて気持ちが良かったです。ヴェッキオ宮殿がすぐ近くに見えます。
