ロンドンおでん

ものすごく好き、というわけではないけれど、ふとした拍子に食べたくなるのがおでん。

練り物関係を日本の店で購入するとなかなか高くなっていきます。

こちらでも手に入る材料をメインに作ったおでん。

牛すじを入れたいところですが、これがなかなか難しい。コリアンの食材の店に行けば冷凍のものが見つかるかもしれませんが、近所にないのが残念。

代わりにとり手羽、昆布で出汁をとり、じゃがいも、だいこん、ゆで卵、油揚げの袋にしらたきをつめたもの、はんぺん、さつまげ、そしてトマト。

気がつくと鍋いっぱいになっているのがおでん。これを数日かけて夫と二人で食べることになるのか?

汁にうどんを入れてもいいし、雑炊にしてもおいしいはず。

大根が超美味しいので、ついつい作ってしまいます。

なんて書いていたら二日目のお昼で完食してしまいました。おかしいなあ。もっとあると思ったんだけど。

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ベニスもろもろ

入場料のいらない美術館、というベニスの高級ホテル、ダニエリ。14世紀末に建てられた貴族の館を改修したホテルだそう。

建物自体が美しい。

立派すぎて私には敷居が高い〜。

どうしてもこそこそと写真を撮ることに。(こそこそしなくでもいいんだけど)

工事中で入れなかったサン・マルコのバジリカの壁はまるで大理石の見本帳のように様々な色、模様の大理石。

ベニスで古い教会のひとつ、ムラーノ島にあるサンタ・マリーア・エ・ドナート。

黄金の中にすっきりと立つ聖母マリア。

ここには12世紀の床のモザイクも。

もともと貴族の館だったのを美術館に改修したクエリーニ・スタンパーリア美術館で見た聖女の足元の謎の赤い顔。これはなんだ?

大きくしてみます。怖いでしょ?

そのあとに風俗画を見るとなんかほっとします。

普通の人間は不気味じゃない。

1630年のペスト終息の際に感謝を込めて立てられたというサンタ・マリーア・デラ・サルーテ。

是非また行きたいベニス。

早くCovid19が落ち着くことを祈って、サルーテ。

ベニスに行くにあたり、塩野七生「海の都の物語」上下( 新潮社)、宮下規久郎「ヴェネツイア美の都の一千年」(岩波新書)を読み、大変参考になりました。

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中世美術

中世の美術に興味があるので美術館に行くと中世のセクションをメインに見ることが多いのですが、さすがにアカデミア美術館、もう中世たっぷりでお腹いっぱい感。

イコンは普通の人間と区別しなくてはいけないということで可愛くないものがいっぱい。

そしてキリスト教関係の美術を見ていつも思うのが聖人の知識がないとわからんものが山ほど。

ベニスには教会とは別にスコーラ(同信会)というものがあり、出身地で集まったり、職業別に集まったりしていて、聖職者ではない貴族や一般市民が運営する組織で、そこを飾っているのが美術館に作品が所蔵されている画家のものであったりします。

お金があったところは当時の有名どころにドーンと頼んだのでしょうね。ベニスの美術の主要なパトロンであったそうです。

同信会のほうが教会よりも小規模なので作品との距離が近かったりします。

ここ(Squola di San Giorgio degli Schiaavoni)を飾るのはカルパッチョ。ドラゴンを退治する聖ジョージ。(イギリスの守護聖人ですね。でもギリシアの人だそう。そして日本的観点から言えばドラゴンが小さい)

食べ物の方のカルパッチョは、画家の生の牛肉にパルメザンチーズをかけたのが好きだったから、とか、彼の絵の独特な赤から名前がつけられた,とかいろいろな説があるようです。

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心惹かれたもの

看板。でもなんの看板なのかわからずじまい。

ゲッゲンハイムから運河を望む。あれ?私って透し彫り的なものが好きなのか?

ベニスの香水屋さん、「マーチャント・オブ・ベニス」。クラッシックな佇まいがグッときます。

やたら可愛いロココなシャンデリア。自分の家には欲しくないけど。

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ベニスの細道

細い道って惹かれません?

その奥に何があるんだろうとドキドキするのは広い道より狭い道。

ベニス本土には狭い道がいっぱい。

ハイストリートでさえ狭い。広い道はナポレオンに侵攻した後、運河を埋めて広い道にしたんだとか。

顔付きもある。

狭い道の奥にゲッゲンハイム美術館の裏口が。

表より裏口の方が素敵な気がします。

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ムラーノ島

木曜日からイギリスは12月2日まで再度ロックダウンです。

クリスマスの家族の団欒を餌にどれだけみんな頑張れるか?

9月に外国旅行ができたなんてまるで遠い夢の中の出来事のようです。

私たちが泊まったホテルはムラーノ島までの片道ボートのサービスがついていたので予約してムラーノに行くことにしました。

一週間のヴァポレット(公共の乗り合いボート)のパスがあるので、自力でも余分な費用はかかりませんが、只のサービスを使わない手はありません。

ホテルのほぼ前にある船着場からムラーノ島へゴー。ヴァポレットよりは綺麗なボートです。

船着場に着くとそこから強制的にガラス工場に入らされる羽目になりました。やっぱり「只」の落とし穴はありました。

それまでイタリアは密にならないように色々と工夫してきたのに、ここには他のホテルからの私たちと同じような客が集められたらしく、ギュウギュウ状態でマエストロの技を見せられる羽目に。

「密じゃん!」と軽く殺意。

その後は見学などせずにさっさと外へ出て「ガラス博物館」へ。

ひものようなガラスの棒を組み合わせて絵を作るて展示などを見ると、金太郎飴のようで面白かったです。

ムラーノ島はこんな感じ。

ベニスのリゾット、2人前からが基本で、今まで私と夫のタイミングが合わなかったのですが、この日のお昼はリゾットになりました。

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サルシファイ失敗か?

ベニスから一旦ロンドンへ戻ります。

いつも買い物をするオンラインの店、時々新しいものが加わります。

イギリスでは大変一般的なパースニップという根菜があるのですが、そのパースニップと似ているサルシファイというのを1本買ってみました。

ごぼう的な大きさを想像して頼んだのですが、………細い。

辞書で調べたら西洋ごぼうとありました。

皮をむいて切ったら、

量は手のひらサイズ。

すくなっ!

あまりの少なさに驚愕し、残っていた豆、イモを合わせ、塩をクミンシードを加えローストしてみました。

癖のない味で色々な料理に使えそう。

でも、買う量は考えたほうがいい。

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ゴンドラの唄

「唄」はあまり意味ありません。なんとなくつけてみました。

ベニスといえばゴンドラ。

でもロマンチックな人間ではない私はゴンドラに乗りませんでした。

観光客が激減して暇そうなゴンドリエーレたちを見るとちくっと心が痛みます。

食べ物エリアでお金を落としていくから許してけろ〜。と心の中で手を合わせます。

写真だけ撮ったけど。

広い運河もあれば狭い運河もあり、

こんな風に駐船(あるのか?この言葉、それとも停泊?→正解は「係留」でした。親切な方に教えていただいた)しているところもあるので技術が必要ですね。

ゴンドラに乗って犬を抱いたモデルさんの撮影にも遭遇。

反射板を持った人は別の船に乗って大変そうでした。

たまたま座った運河沿いのカフェの近くのゴンドラ乗り場は結構お客さんが来ていたのでなんとなくホッとした私です。

おまけ。

ドージェのパレスの中庭ににあった屋根付きゴンドラ。そういえばこれの由来など知らないわ。説明とかなかった。

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ベニスの観光

食べ物ばかりではなく文化的なところもちゃんと見てました!ということで、まず、ドージェのパレス。

大変美しい建物。

運河側から見ると右側の窓2つが少し下がっているのがわかると思います。

なんでかっていうと、この窓を下げることでこの角度でもっと光を取り込むことができたから、だそうです。

シンメトリーがメインの西洋の美意識から行くと大変珍しいですが、見た目より実を取ったということらしいです。

ツアーに入ったのでそういう説明もしてもらって大変興味深かったです。この建物の中に牢屋もあり、カサノバがそこから脱獄したとか。

パレス横のプラッツア・ドゥカーレ、二本の柱が立っています。

ひとつは、ベニスの守護聖人サン・マルコのシンボルである翼のあるライオン、もう一つは元守護聖人だったサン・セオドア(足元にワニ付き)。

元って?と思いますが、もともとの守護聖人はサン・セオドアという人で調べてみましたがあまり情報がない。ワニに表現されているドラゴンを退治した人、ということらしいのですが、それ以上のことは見つかりませんでした。

9世紀にベニスの商人がアレクサンドリアの僧院から買い取って持ち帰ったのがサン・マルコの遺骨。地元の モスリムの人たちの目をかすめるために上に豚肉を詰めて持ち帰ったそうです。彼らには豚肉というのは見るのも聞くのも嫌なものなので、無事に通過。

福音書を書いたサン・マルコは聖人の中ではトップクラスなので、ベニスに着いたのち、守護聖人の地位をゲット。

でもサン・セオドアも忘れずに飾ってあるということらしいです。

サン・マルコのバジリカには修復中で入れませんでした。残念。

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続・ベニスで食べたもの

タコと豆の組み合わせ。

タコがメニューにあるとつい取りたくなります。

イカスミのコロッケ。べニスはイカスミパスタが有名らしく食べてみたけど写真撮ってないや。

大変お得感のあったオステリア・サンタマリアのテイスティングメニュー。

順番はもうめちゃくちゃ。最後がチョコ味のデザートってのは合ってます。ここはクロスティー二も自家製だそうです。

ガラスのコップはもちろんムラーノのもの。ムラーノに行った時似たものを探したけれどなかった…。

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